副甲状腺の病気
副甲状腺の病気
副甲状腺は甲状腺の裏側に通常4つある米粒の半分くらいの大きさの臓器です。副甲状腺ホルモンを分泌し、カルシウムを骨から血液中に送り出して、血中のカルシウム濃度を上昇させる働きがあります。副甲状腺が腫れてホルモンが過剰に分泌されると、血液中のカルシウム濃度が必要以上に高くなります。代表的な疾患は原発性副甲状腺機能亢進症です。骨粗しょう症や尿路結石症の原因になること以外にも、胃の不快感、食欲低下、物忘れ、うつ状態などの症状を引き起こします。診断のために、血液検査で副甲状腺ホルモン値やカルシウム値が上昇していないかどうかを確認します。また、腫れた副甲状腺をみつけるために超音波検査、CT、副甲状腺シンチグラフィを行います。治療は、腫れた副甲状腺を摘出する手術が基本となります。